酒飲みアラフォー乳がんライフ

音楽関係の仕事をしながら、毎晩の晩酌(量多め)、ノルマの月10本の映画鑑賞をこなしながら気ままに生きてきたアラフォーの突然暗転した人生備忘録。ステージ2B。ルミナールB。

(雑記)

f:id:sugami1974:20180110000058j:plain
退院した翌日仕事復帰し1週間ぶっ続けで勤務、その間3日に1度のペースで通院したりしている間に、12月22日に化学療法(抗ガン剤)に突入、そしてやはり翌日から勤務(強要されているわけではありません)。

現在副作用はまったく!まるで全然出ておらず、しかし数日前からいよいよ脱毛がどうやら始まった様子 。

というわけで、全然更新できてませんでしたが追って必ず詳細記します。

抗ガン剤の費用や副作用に関しては必ず不安になっている何方かのお役に立てると思います。ちなみに現在行なっているのはAC療法です。

 

お酒も…なんだかんだで飲ん (ry

 

 

 

骨シンチ検査(2017年11月2日)

「今更全身の骨の検査だなんて、転移疑いだからに違いない…」
と頭を垂れながら紹介状を持って地元の総合病院へ。

今回は謎に「費用は3万くらいかかります」と予告されていた。
…3万かー。
軽く旅行に行けたりする金額ではある。

ちなみに今までは
乳がん検診+造影CT 13000円くらい
MRI+針生検 19000円くらい
③ 告知の日 8000円くらい (なぜに話しただけでそんなにかかるねん!!って思って領収書見たら、何やら針生検の診断に追加検査が生じたためらしい)

なんだかんだでケッコー痛い。
一体何杯飲めて(酒)何本観れただろうか(映画)。喩えが非常に貧乏臭いけれど(笑)

 

f:id:sugami1974:20171201211412j:plain

さて。
この「骨シンチ」という検査、行ったらまず太い注射で謎の液体を体内に流し込まれ、液体が体内に浸透する頃(私の場合は2時間後)また来院して下さいと言われます。

不安が物凄かったので、看護師さんに「この検査のあと結果らしきものは何か言ってもらえるのですか」「あ、…軽くでいいんですけど」と聞いてみる。
一体「軽く」って何だろうてのはさておき、当然のように断られてしまった。
よく考えなくても、いわゆる紹介状受けて検査を請け負っただけなのに結果なんてヘラヘラ言えるわけないわなというシンプルな話。

でも…てことは、ならば私はまた次の、翌週の外来まで骨転移の恐怖とともに宙ぶらりんにされるんかい!!と思ったら何だか無性にイライラしてきてしてきてしまい、解放後その足で恐らく鬼の形相で近くにショッピングモールのレストラン街へ。
f:id:sugami1974:20171201213006j:plain

そして何と焼肉をガッツリ食べ ました\(^^)/

我ながら繊細とは程遠い鬱憤ばらし!なんでここで大食らいするかねっていう話ですけど、心のやり場がないんだからせめてスタミナくらいはって、超ガッツリランチしたのでした(笑)。ほんと案外と図太い。
焼肉終えてカフェに移動、コーヒーを飲んだあと謎にニトリで小さい時計を購入して再び病院へ。

検査はほぼ寝てるだけ。しかも私服のまま。
検査中はMRIのようなかっこいいサウンドもなく、ほぼ無音で30〜40分で終了し、技師さんからCD-Rを手渡された。
恐らく私の骨データが入ってるCD-R。これ、見ちゃっていいのかな、いいわけないよね、てか普通のPCで読み取れるのかな、なんてことを考えながらお会計をしに行く。

自動精算機に診察券を入れると
………画面に表示されたお会計金額はなんと19000円!!

わ!3万て言われてたのに!1万1000円も安い!ラッキー!!

19000円だって安くないのに、30000と言われてたから効果は絶大で「さて、何買って帰ろうかな」ってしばしルンルンしてしまった笑。

とはいえ、そんなルンルンも長く続くわけもなく、翌週の外来まで骨シンチの結果に怯えて過ごすことになるのでした。

告知のあと

告知のあと、少々お待ちをと言われ椅子に座って姉と談笑していたら、看護師さんがやってきて、

 

「入院の前に骨の検査をしに行ってください。当院にはその施設がないので、◯◯総合病院に紹介状を書きますから。いつが空いてますか?」

「……あ、はい。え?えーと◯月◯日なら」

 

ちょいと日程に手間取ったけれど翌月、11月2日に「骨(こつ)シンチ検査」の予約を入れられてしまった。

そしてその翌週7日火曜、術前面談で外来予約。ここで心電図やら尿検やら、手術に耐えられるボディなのかをチェックしますねーとのこと。

 

ふぅーん。

(……………………それにしてもステージも判明、治療法も提示されたのになんで今更骨の検査?ここで転移見つかったら一気にステージ4になり手術もできなくなるよ。なんだかんだでステージ2は「早期」の部類だと江戸川病院の先生-後述します-も書いてる。それがステージ4になるかもしれない)

 

違う不安が押し寄せてきた。

告知 (2017年10月24日)

その日は姉がたまたま会社の健康診断で午後休だったこともあり、同伴依頼。

呼ばれた時間少し前に病院で待ち合わせをした。

 

エコー、マンモ(しつこいようですが3Dマンモ!)、触診、CT、MRI、針生検をした結果、ステージはやはり2期のBでした。ステージIIB。

ってここで検索かけちゃう人いると思うのですが、すると出てくるんです「余命」とか「生存率」とか。1番出てきやすいのは元プロレスラーの記事かもしれない。

しかし実際ステージ以外にも、女性ホルモンを介して増殖するタイプなのか、そしてその増殖率、など幾つかの数値で示される「顔つき」てのもとても重要。

 

こればっかりはなってみなければわからなかったこと。

外野が野次馬根性で、全力「他人事」として余命だ生存率だ愉しむのは仕方ないことなのかもしれないけれど、罹患者にしてみればこの診断で治療法が提示されるわけだから、ステージ以上に重要だ。

 

私の場合、増殖率がグレーゾーンで抗がん剤が効くタイプだった。

もう少し低かったらやらなくて済んだかもしれないけれど、何はともあれ主治医を信じて受け入れる。

 

もちろん、「グレーゾーンですよね?抗がん剤する必要は本当にあるのでしょうか」と疑問を呈することも可能だろうけれど、そこは経験値が高く名ドクターもいることだし全身全霊身を委ねることに決めてたので、辛くなるだろうけれどすんなり受け入れた。

 

乳房については、細胞の乳房内での広がりが見られたため全摘推奨。

これももしかして騒げば(騒げば?)回避できたかもしれない。でもやはり胸の中のしこりもいち早く取って欲しかったし、少しでも再発リスクを抑えるためには全摘だろうって思ってた。

提案された同時再建も、経過を見てからでかまいませんと自らノリノリで返答。あまりここに迷いはなかったな。

 

再建となると乳腺科ではなく、形成外科での手術となる。

いつしか経過もよく胸を取り戻す気になったら、 日本一の先生を紹介できますと言ってもらえた。本当にいい先生だ。

 

というわけで、入院予定も決まった。2017年11月16日入院、17日に手術。

その日がくるまで、また3週間くらいあくことに(笑。

 

告知予告 (2017年10月16日)

10月3日に受けた針生検結果は、2週間後に電話がかかってくることになっていた。

きっかり2週間後だと17日火曜。

 

この間(かん)、高校時代の部活のマネージャーから恒例の集まりの誘いがあった。

その旧友は、2年前の会合の時に乳がんをカムアウト、皆であらまあ大変だ〜なんて励ました。その時はポワンと大変だ〜って、サラリと思っただけだったように思う。なぜなら、そうやって元気に会合にも出てきてお酒を飲んでいたこともあって、あまり深刻に考えていなかった。今更ながら申し訳ない。

「12月◯日なんだけど来れそう?」とのメールに、「実はさぁ〜」とこちらの状況を送信。すると「えーーーっ!」とは書いてあったものの、「驚くよねえ」「目の前真っ暗になるねえ(笑)」なんて書いてあって気が安らぐ。

……経験者心強すぎる(笑)。

しばしやりとり。結果待ちだということを伝えるとやはり「ネット検索禁止」「主治医だけ信じて!」なんてアドバイスが。経験者が言うと心に響く。

恐れていたの癌の「顔つき(性質)」がまもなく判明するということで検索しまくっていたので反省。

 

そんなこんなでまもなく2週間という16日月曜に病院から着信。

そそくさと出ると、次週24日に来てくださいとのことで、更に1週間待たされることになった。

思わずその心境そのまま話した。しかしそれ以外の日程は主治医の空きがないようなことを言われそして定番ともいうべき、

 

「24日は、ご家族と一緒にいらしてください」

 

(ご家族と一緒にキターーーーー!!)

 

気を取り直して

「……………あ、はい。」

「でも、独りではだめなんですか?」

「ご家族を連れて来てください」

「……………なんとか聞いてみます」

 

この後

 

「告知 家族 一緒に」

 

などで検索しまくったのはいうまでもありません(笑)

 

(現在入院中)

それはそうと、これを書いている2017年11月25日現在地元の総合病院に手術入院しています。

手術は入院翌日に無事終わり、現時点で入院からちょうど10日経っています。

ここまで家をあけるなんていつぞやの海外旅行以来ですが、ともかく早く退院して仕事も復帰して、映画館、ライブと、お出かけしたい。

 

今秋は素敵なホラー映画の劇場公開が目白押しだったわけですが、いかんせん入院前日まで仕事してたこともあり全然行けずで。

超話題作「ゲットアウト」「イット」をまず逃してて、かつ「ジグソウレガシー」という「SAW」シリーズの最新作も見逃し。

 

「ソウ」に関しては生理的に受け付けず1作目途中で観るのやめて以来避けて通ってきてたのですが、最新作は驚きのスピエリッグ兄弟が監督してるとなると、これは観ておかねば!となったわけです。

スピエリッグ兄弟の「プリデスティネーション」という、日本では2015年に公開されたSFが本当に凄い仕上がりで、口コミで上映館数がちょっと増えたりしたこともあり4回くらいは劇場に足を運 んだのかな、夢中になりました。

 

そんなこんなでSAW、スピエリッグ兄弟が手がけるということで新作に備え、1からファイナル全7作まで病床で観ました(笑)。

なぜゆえ入院中にこんな目に!と思いながら、時にタブレットのディスプレイを手で覆いながら、とうとう観てしまいました。

 

一応説明しておくと、SAWという作品は、突然拉致られた人物が1分以内に手枷足枷から逃れられないと何やら創意工夫された処刑道具で命を落としますよ〜みたいなゲームを、犯人であるジグソウという人物に仕掛けられる、というのが物語の大筋。

例えば、結婚して何不自由ないのに家庭を顧みない、子供も粗末に扱う、もしくは人を騙して生きている、麻薬中毒者、人種差別者、自殺志願者などランダムに選ばれた「命を粗末に扱う人物」が突然ゲームに参加させられる。

目が覚めると何だか妙に工夫された拘束具で自由を奪われ強制的にゲームに参加させられた者が、1分で手枷足枷から逃れるためには相当な犠牲を払わなければならず、時には対戦者?が命を落とすことで助かるというシークエンスもあり、相当ショッキングです。ここまでして命の尊さ云々て何のギャグかなとも思わされますが、ともかくその「ゲーム」内容、もとい1分で逃げられなかった場合の処刑方法がどんどん派手になっていくんですね。キツかったです。一体命を何だと思ってんだ!って(あれ?)

 

1作目はサスペンス要素が強く引き込まれました。大変よくできてると感心しました。しかし2作目、特に3作目以降は描写が陰惨にというか「派手」になるばかりで困惑しましたが、一応伏線回収的サスペンス要素がないわけではないのと、完全に続き物なので最初から観てないと意味不明なところだらけだったろうなということで頑張りました。

ジグソウ、案外いいことも言ってるんですよね。病床の身からすると考えさせられたような、そんなことないような笑

 

普段はツイッターで映画のことは呟いてましたが、あのツールは流れも速いし、言い争いばかりでとても疲れるので入院中は封印。退院したら呟こうかな。

ソウ7作+5作品、計12作も観ましたからね。

 

大好きなカルメンマキさんオススメの「彷徨える河」というコロンビア映画も観ました。これは年間ベストに食い込む素晴らしい作品でした。劇場で観たかったなー。

MRIと針生検 ② (2017年10月3日)

午後になり、いよいよ針生検。

 

乳腺科診察室へ行くとまたもや脱がされ(もう慣れました)、ベッドに仰向けに。

Y先生がエコーをあてながら目星をつけて

「は〜い、では局所麻酔しますねー」

 

 

「ネットはあまり見ないように」と、ネット検索で引っかかる個人blog主は皆主治医に注意されたと一様に書いているけれど、私も例に漏れずで曰く「偽情報が多すぎる」との理由でしたが、しかし結局(未だ)やめられないネット検索。

偽情報も含めあまりにも多くの情報を目にするため脳内で幾つもの情報が混在、そして混乱したまま記憶されてしまってたりする。ちなみにこの「針生検」に関してはこんなインプットでした。

 

・局所麻酔自体がめっちゃ痛い(えったかだか注射じゃないの?)

・ボールペンくらいの太さの針 (えっ!太すぎる!!)

・グイグイグイグイと刺し、これが本気で痛い、治療で1番痛い (大泣!)

 

恐ろしい検査が始まるのだと気合を入れる。

まず、局所麻酔………………

 

あれ?別に痛くない。

実際検査が始まっても、いかんせん麻酔してるから何か押されてる感じはするけど痛いとはまた違うし。それにしても出血はしないのだろうか、だってボールペンの太さでしょ?とにかくジッと目を瞑って耐える。

 

「はい〜終わりましたよ〜。お胸にガーゼしますね〜」

 

ふぅ。終わった。そこまで恐ろしくも痛くもないじゃない。

 

Y先生に思わず

「刺してる間、目を見開いて凝視してる人っていますか?」って聞いてみたら、笑いながら「大抵は目を閉じてるかな〜」とのお答え。

「ですよね、だって恐ろしかったですもん。針ってボールペンくらいの太さなんですよね?」

「(??????)えっ、そんなことないですよ」

「だって、ネットには………」(あ、しまった)

「ボールペンの芯、くらいの太さって書かれてたんじゃない?ボールペンの太さだったら大変よ出血しちゃって」

 

「………………あはは、ですよねえ」

 

ってちょっと恥ずかしかった。

よく考えたらわかることなのに、やはり情報はきちんと取捨選択してインプットしないと混乱するばかりだなと思わされたのでした。

 

さて、肝心の結果は2週間後。病院から電話がかかってくるらしい。

この結果でいわゆる癌の性質(顔つき)が判明するというわけ。

どんなお薬が効くのか含めてステージも判明する。これがまた怖くもある。

ネット検索しまくって出した答えは「ステージ2B」

針生検の結果はいかに。

 

にしても2週間も結果待ちで宙ぶらりんか。恐ろしい。早く確定させて手術でもなんでもしてしまいたい!

左胸に癌細胞がいる、という現実自体が嫌だ。早く取ってほしい!と強く願うようになったのもこの頃。

即ち、乳がんという現実を受け入れたというということなのであろう。

 

ちなみに、左胸は針生検後3日くらいから完璧に内出血しました。

物凄い力がかかってたんだなということと、癌細胞て硬いのねていうこと。とはいえあまり柔らかかったら乳房内で水風船みたいにビシャーーンて割れちゃうか。それはマズイことですもんね。